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ソフトグライダーは飛行機型の懐かしのおもちゃ

ソフトグライダーというおもちゃをご存じですか?

昔、駄菓子屋などで売っている発泡スチロールの飛行機型のおもちゃで、最近ではコンビニでも売っているんですね。

以下のような横長の紙のパッケージはみなさんも見たことがあるのではないでしょうか。

上記のソフトグライダーは「ツバメ玩具製作所」という埼玉県戸田市の会社が一部手作業で作っているおもちゃですが、このほかに「エンスカイ」という会社でキャラクターの絵柄のソフトグライダーを作っています。

この「ツバメ玩具製作所」では、設計図を「感覚」で書いているそうなのですが、そういった職人の経験と勘みたいなもので作られたツバメ玩具製はとてもよく飛ぶと評判でした。

調べてみると意外と奥が深いですね。

ソフトグライダーは頭も体も使う奥深いおもちゃ

このおもちゃは発泡スチロールでできていてとても軽いので、風に乗せて飛ばすと本当によく飛びますが、風の向きなどをよく考えないで投げるとすぐに墜落してしまいます。

そういう意味で結構シビアな遊びなのですが、風がどの方向に吹いているかなどを考えて、自分の力以上に、風の力を借りて飛ばす必要があるこのおもちゃは本当にいろいろなことを教えてくれます。

また、オーバースローでまっすぐ投げる必要があるのですが、早く投げすぎると風の抵抗で上に飛んでいってしまうので、フォームを維持しつつ、投げるスピードを調整するという能力も必要です。

子供の場合、力を加減して投げるということが案外難しいので、このソフトグライダーを通じて、力を調節して投げるコーディネーショントレーニングになります。

ソフトグライダーの正しい投げ方!

しかしこのグライダー。風に乗せて投げるのがとても難しいです。

というのも、ほとんどの人が風に逆らわないように投げていますが、グライダーは旋回させることをイメージして投げるのがコツ。

投げ方としては以下の2つがあります。

①ハーフスロー

風に向かってやや左を向き、オーバースローで上方 30 度ぐらいに弱めに投げます。

正直、子供と遊ぶレベルであれば、これだけ覚えれば十分です 笑 

飛行機が左旋回しながら着陸する動きになり、子供が最初に練習しやすい投げ方かと思います。

②フルスロー

風に正対し、機体を右側に 45 度、上方へ 30 度くらい傾けて投げる高等技術です。投げ方としてはサイドスローに近い形になります。

大人でも難しい投げ方になりますが、飛行機が風に当たって上昇気流にのって上に上がった後、グライダーが反転し、空の上で舞いながら着陸していきます。かなり滞空時間が長くなるので、子供も大はしゃぎです。

ただ、失敗すると一瞬で墜落することに加え、割と子供や自分のところに戻ってきたりするので、投げるときは子供には離れていてもらうのが無難です。

グライダーで遊ぶ時のそのほかの工夫

風の方向を読むのが極めて大事になるので、割りばしにスズランテープをつけて地面に固定させてあげると、常に風の動きがわかり、練習しやすくなると思います。

また、暑くなってくると、熱で上昇気流が起きることから、グライダーのコントールが難しくなるので、ソフトグライダーで遊ぶなら風の弱い早朝や夕方頃が遊びやすくてオススメです。

また、ソフトグライダーは上手に飛ばせるようになると、むしろまっすぐ飛ぶわけではなく、旋回して飛ぶのが基本なので、広くて人気のない場所で遊びましょう。

ソフトグライダーで子供と楽しく遊んでみよう!

ソフトグライダーは風にグライダーが乗ることを観察するという実験的な側面と、オーバースローの練習や、その力をコントロールするコーディネーショントレーニングという側面の両面から、とてもおすすめの遊びです。

翼を少し曲げたりして、揚力を得られるように改造してみるのも、子供が考える力につながってよいかもしれません。

1個100円で買えるので、気軽に買って子供と遊んでみてくださいね。

また、この他にも投げる動作を鍛える外遊びで、「ボール鬼」という遊びがあります。こちらの記事でご紹介していますので、もしお時間あれば、読んでみてくださいね!